4月14日(火)に「不安な夜に読みたい本」をテーマによりみち読書会を開催しました。
オフラインで開催する予定でしたが、コロナの影響もありZoomを使ったオンライン読書会にしました。急な変更にもかかわらず、初参加1名を含む4名の方に集まっていただきました。
紹介していただいた本は以下の通りです。(紹介してくださった順)
『SLAM DUNK 31巻』井上雄彦
井上雄彦さんの『SLAM DUNK』31巻。高校バスケットを題材とした少年漫画。1990年から1996年にかけて少年ジャンプで連載をされていた漫画です。読んだことなくても「諦めたらそこで試合終了だよ」などの名セリフを知っている方は多いはず!
「不安なときには、文字の本をあまり読みたくないから漫画を読む」と紹介してくれました。 特に最後の試合が好き」でご実家に全巻そろっていても、一人暮らしのお家用に31巻だけ買い直したそう。
私が紹介させてもらったのはハンス・ロスリングさんの『FACTFULNESS』。医師でグローバルヘルスの教授でもある著者が世界の知られざるデータを、ありがちな思い込みとともに紹介してくれる本。
わからない状態だと、不安は大きくなります。ネガティブな妄想は膨らむし、将来に対して悲観的になってしまいます。「事実を知ることで不安を軽減できるんじゃないか」と思い、選びました。
お次はアメリカの作家、カート・ヴォネガットさんの『母なる夜』。第二次世界大戦時にナチスの広報員として戦争に加担しながら、同時にアメリカのスパイとして活動していた男キャンベルが語り手の長編小説。
同じ方が「今回、両極端な2冊を持ってきたんですが…」と紹介してくださったのがこちら。
50歳の誕生日目前にして売れない作家のアーサー・レスのもとに、元恋人からの結婚式への招待状が届く。式を逃れる口実で、レスは世界中の文学イベントを回る旅に出かける…というアメリカの現代小説。
最初の本が考えさせられる本なら、こちらは読んでいて気分が明るくなるようなコメディタッチな小説。「今、外に行けないからこそ、気分だけでも旅行気分が味わえるといいと思って。」と紹介してくださりました。
お次はなかなか衝撃的なタイトル。垣谷美雨さんの『夫の墓には入りません』夫が急死したあとの舅、姑やお墓について書かれた小説。 垣谷美雨さんの他の作品は『老後の資金がありません』『夫のカノジョ』などがあります。
「不安なとき、ドラマティックな人生の話を読むとそちらに集中するので、一旦現実を忘れる」と紹介してくださりました。たしかに、惹きつけられて入り込みそうなタイトル…。
最後は益田ミリさんのエッセイ漫画『ふつうな私のゆるゆる作家生活』。作家生活や、上京した頃の話を4コマ漫画形式で読むことができます。益田ミリさんはすーちゃんシリーズや『結婚しなくてもいいですか?』など、結婚と仕事に悩む世代に人気です。
「益田ミリさんのゆるい雰囲気が好きなんです」という言葉に納得。たしかに、益田ミリさんの漫画は不安なときに読むと少しホッとできそう。
以上、6冊を紹介してくださりました。Zoomだと接続が悪くて切れてしまったり、無料版の制限40分でバツっと切れてしまったりとオンラインならではのトラブルもありました。画像も撮れなかったので、今回はイラストです。
それでも、自宅にいながらも読書の話ができるのは大きな魅力。久しぶりに好きなことの話をしたり「最近、どうですかー?」なんて軽い雑談もできました。好きなことの話をすると、みんな表情がやわらぐのがいいなぁと感じました。ご参加ありがとうございました。